日本武術居合道連盟会長 加藤千豊氏

katokancho_midashi

居合と経営をうまくいかせるための共通点はたくさんありますが、その代表的な2つに
「3ムを無くせ」 「型稽古」
があります。

「3ムを無くせ」とは、ムダ、ムラ、ムリを無くすということに該当します。
居合道は、日本刀を操作して相手を殺傷する技術なわけですが、相手の出方に合わせて切っ先(刀の先端)を操作する動きにこの3ムがあると、それは即ち、実践では死を意味します。ですから、日頃稽古を行い、ムダ、ムラ、ムリを無くす努力をします。

居合も経営も3ムを無くさなければうまくいきません。

「型稽古」とは、先人達が残してきた100通りを超える技の「型」を繰り返し稽古し、体に染み込ませることを言います。同じ型を何百万回も繰り返すことにより、「体が覚えている」状態となり、これはすなわち無意識でも能力を有しているということになります。

居合も経営も正しい「型稽古」を行い、良い習慣を染み込ませなければうまくいきません。

昔、歴史の名だたる武将に仕える優秀なサムライ(人材)は、剣術の達人でもありました。彼らは、現在で言う経営に携わって、その辣腕を振るいお家を盛り上げてきました。重用した理由には、剣術とお家を切り盛りしていくための経営術には普遍的な共通点があったからに違いありません。弊社でもスタッフに居合の稽古をつけています。
加藤先生は、私が観るところ居合でも普遍的な本質を捉え、上達が早いのです。

現在のサムライ加藤先生を御社の軍師として迎えれば、経営は必ずや良い方向へ進むことでしょう。

 

加藤 千豊氏 プロフィール

藤千商会代表取締役
日本武術居合道連盟会長
櫻城武道会館館長

御歳90歳を迎えてなお、会社経営と居合を30年間以上一度も休まず継続しているという、強靭な精神力と肉体を持つ。

経営している会社では現役社長であり、某審査機関による格付けは、トップクラスの経営内容を誇る。その背景には、自らが居合道※1を通して学び、その根底に脈々と受け継がれている普遍的な考え方を経営に応用していることが挙げられる。その取組みにNHKから「居合と経営」というテーマで取材のオファーを受けたこともある。

居合道の素晴らしさを後進に人たちに伝えるために、自らの私財を投入し全国でもトップクラスの規模(公的機関建設を除く)を誇る武道会館を建設。さらには日本武術居合道連盟を設立、後進への普及活動に努めている。伝授している居合道の流派は、最大勢力の無双直伝英信流。腕前は、愛知県内で唯一の範士十段(最高段位)。

※1 居合道(無双直伝英信流)
居合道は、室町時代の剣客、林崎甚助重信を祖として、発祥以来多くの名人、多くの流派を生みながら、剣技の一つとして現代に連綿として伝えられている抜刀の技法。 居合道の修業は心身の鍛錬は当然ながら、斬るという行為を超えて、和と礼の精神を身につけるのが究極の目的といわれている。
居合とは、日本刀を武器とする攻防の術に元を発する。
吾れ居ながらにして、敵の間合を知り、吾が間合は敵に悟らせず抜きつけの一刀を以って敵に勝つ。別名、鞘の内(さやのうち)と謂う。
敵対する相手に吾れ刀を抜かず、刀鞘の内に於いて対時の気息を示すも敵、なお掛からば抜きつけの一撃を以って相手を制する。即ち受けの剣なり。